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税金の納付方法

弊社はFXや暗号資産、株式投資など、投資に関する税務申告の代行をさせていただいており、毎年確定申告の時期になると、個人の方からそれらに関する問い合わせやお申し込みが全国から寄せられるのですが、お話を伺っていて感じるのは、確定申告については意識されている方が多いものの、納税方法についてご存知ない方は意外と多くおられます。

なのでご質問でも、

「私のようなケースだと確定申告は必要ですか?」

「申告はどのようにすれば良いですか?」

といったご相談は多いのですが、税金の納め方を質問されるケースはほとんどありません。

初めての方は特にまだピンと来られないかも知れませんが、確定申告は申告書を提出するだけでなく、納税するところまでがセットです。

申告書を提出していても、納税を忘れてしまうと延滞税というペナルティの税金がかかりますし、残念ながら納税は待ったなしです。

関連記事>>>『FXや仮想通貨の無申告や脱税などペナルティの種類と対応策について』

この記事を書いている2022年は、4月に入ってから株式市場や暗号資産の市場は下落を続けていて、アメリカで起こっているインフレや戦争による原油高などが要因だとも言われていますが、これにより長期投資の方などは、トレードで含み損を抱えている方もおられるでしょう。

もちろん納税するためには現金が必要になってきますので、今回は早いうちから納税資金の準備を行っていただくためにも、確定申告での納税方法をいくつかご紹介しますので、実際にどの方法が自分にとって最適なのか、比較検討の材料にしていただければと思います。

※個人と法人の納税方法が少し異なりますので、今回は個人の所得税の納め方でご説明させていただきます。

 

確定申告後、税金はいつまでに払うの?

個人の方の確定申告は、毎年1月1日から12月31日までの所得を、原則翌年2月16日から3月15日までに申告・納税するルールとなっています。(正しい期日は国税庁のサイトでご確認ください)。

納税を忘れたり、遅れるとペナルティがかかることになりますので、期日の確認は重要です。

では次にどんな納税方法があるのか見ていきましょう。

どれが自分に合ってる?確定申告後の納税のやり方について

では所得税の納付のやり方ですが、まず一通り挙げると以下のような方法があります(2022年7月現在)。

世の中のキャッシュレスほどは進んでいませんが、徐々にキャッシュレスで納める方法も充実してきました。

  • 窓口納付
  • 口座振替
  • コンビニ納付(QRコード)
  • クレジットカード納付
  • ダイレクト納付
  • モバイルバンキング(登録方式・入力方式)

すでに利用した事がある方、ご存知ない方など様々かと思いますが、ここからはそれぞれの特徴をご説明します。

もっともポピュラーな方法「窓口納付」について

一番ポピュラーな納付方法で、金融機関や税務署の窓口にて納付書を利用し現金で納めます。

利用額に制限はなく、手数料もかかりませんが、現金のみの扱いとなります。

納付期限は申告の期限と同じです。

ご自身で納付書を作成し納税する場合は、事前に納付書を入手しておき、必要事項を記入して窓口にて納付します。

納付書は税務署だけでなく金融機関にも備え付けられていますが、金融機関によっては設置していない、在庫が無いといった事もありますので、早めに準備しておかれると良いでしょう。

窓口納付のデメリットは、窓口が開いている時間でないと納付出来ないことと、窓口が混むところだと長時間待たされる事で、お近くに窓口のある金融機関が無い方や、お勤めの方など平日の日中に時間を取ることが難しい方には不向きです。

もっとも手間がかからない納税法?「口座振替」

納税者ご自身の名義の口座を指定しておけば、期日に口座から引落され、納付が完了するという方法です。

こちらも手数料はかからず、利用額に制限はありません。

確定申告書を提出する際に、郵送であれば書面、e-Taxであればオンラインで、口座振替の申込用紙(「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」という用紙です)を一緒に提出することで手続きできます。

一度登録しておけば、次からは手続き無しで口座振替にて納付が出来ます。

※お引越しによる納税地の変更や指定の口座の変更、クレジットカード納付への変更の際は別途お手続きが必要です。

申告期限までに申告書と依頼書を提出していれば、口座から振替されるのは例年4月20日頃ですので、期日までに指定の口座にお金を用意しておけば良いため、その間に資金繰りの調整が可能です。

提出すれば後は(依頼書に不備がなければ)振り替えられるのを待つだけなので、一番手間がかからない方法かと思います。

ただ、口座振替のタイミングは1回だけですので、残高には注意が必要です。

残高が不足していると振替されず、再度の振替もされないため、未納扱いになり、3月15日の期限まで遡って延滞税がかかることになりますので、余計な税金を払わなくて良いように、前日までに必ず残高を確認しておくようにしましょう。

ちなみに、期限後申告や修正申告の場合は利用できず、期限内に申告書を提出した場合のみ利用が可能です。

身近に使える?「コンビニ納付(QRコード)」

事前に自宅等で出力したQRコードをコンビニへ持参し、端末に読み込ませる事でレシート状の納付書が作成され、その用紙を持ってレジにて現金で納付が可能です。

コンビニのレジでは一般的なお買い物の場合クレジットカード等の扱いもありますが、納税は現金のみです。

利用額の上限は30万円までで、手数料はかかりません。

納付期限は申告期日までです。

尚、QRコードの作成は国税庁の専用サイトもしくは、e-Taxで作成可能です。

作成したQRコードは読み込めれば問題ありませんので、紙に印刷しなくても、PDFをスマホで保存し、端末に読み込ませる事も可能です。

最大のメリットは(コンビニの営業時間にもよりますが)24時間いつでも支払いが可能で、日中に時間を取ることが難しい方には非常に便利でしょう。

利用可能なコンビニは、「Loppi」や「Famiポート」の設置された、ローソン、ナチュラルローソン、ミニストップ、ファミリーマートです(2022年7月現在)。

ちなみに、同じコンビニ納付でもバーコード形式であればほとんどのコンビニで納付が可能ですが、税務署にバーコード付きの納付書の作成依頼をしてから出来上がるまでに約1ヶ月かかってしまうため、あまり現実的ではありませんので、今回の解説では割愛させていただきます。

ポイントが貯まる?「クレジット納付」

国税庁の専用サイトで必要な情報を入力することで、クレジットカードでの納付が可能です。

決済手続きの期限は申告期日までで、メンテナンスなどの時間を除けば24時間利用が可能です。

多くの方が窓口やコンビニに出向かなくて良い、カードを利用することで付与されるポイントがある事にメリットを感じて、クレジットカード納付を検討されるのですが、いくつかポイントがあります。

クレジット納付の利用額等の制限について

納付額は一回で1000万円まで利用が可能です。

税額が1000万円を超える場合は複数回手続きを行うことで納税が可能ですが、同じ所得税の納付に複数のクレジットカードを利用することができませんので、お手持ちのカード1枚の限度額までであれば利用可能です。

クレジット納付の手数料は?

ここまでご説明した納付方法は手数料がかかりませんでしたが、クレジットカード納付の場合、決済手数料がかかります。

この決済手数料は国に支払うのではなく、クレジットカードお支払いサイトを運営する納付受託業者に支払う手数料です。

納付額が1万円で83円、5万円で418円、100万円になると8,360円になりますので、納付額が高くなると手数料も高額になっていきます。

ちなみに、実際にかかる手数料は専用サイトで事前に試算が可能です。

クレジット納付が可能なカード会社は?

利用可能なカードは、Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Club、TS CUBIC CARDです(2022年7月現在)。

デビットカードやプリペイドカードの扱いについては各カード会社にお問い合わせください。

クレジット納付のポイント付与について

クレジットカードを利用することでポイントが還元されるクレジットカードがあります。

そのポイントを狙ってクレジットカード納付されるケースもあるほどです。

ただ、国税の支払いがポイント付与の対象になっているのか、その還元率が何%なのかによって、先程の決済手数料の方が多くなってしまうということもありますので、お得になるかどうかの確認は必要かと思います。

クレジット納付の支払い期日は?

国税庁の専用サイトでお支払いのお手続きをする期限は、申告期限までです。

クレジットカード会社の規定に沿う形になりますので、月末締め翌月27日払いというカードであれば、3月15日に決済したものは4月27日にお支払いということになります。

詳しくはご利用のクレジットカード会社の規約をご確認ください。

クレジット納付は分割支払いが可能?

他の納付方法は一括のみですが、クレジットカード会社によっては分割やリボでの支払いが可能です。

ただ、その分割やリボには所定の手数料がかかりますし、お支払いが完了するまではカードの限度額(枠)が埋まったままになり、他のお買い物などに使えなくなりますので注意が必要です。

自由度が高い?「ダイレクト納付」

事前に税務署への届出を行っていれば、e-Taxを利用して申告等のデータの送信が終わった後、メッセージボックスに格納される「納付区分番号通知」を確認して、そのまま納付が可能です。

口座から振り替えられる日も「今すぐ納付」「期日を指定して納付」のどちらかを選ぶ事ができます。
※お手続きが申告期限当日の場合、期日は選べません。

お手続きの前に登録口座の残高確認をしておきましょう。

注意点は、事前に口座の登録が必要な事と、その指定する口座がダイレクト納付に対応しているかどうかの確認が必要です。

尚、登録には約1ヶ月程度かかると言われていますが、登録処理にさらに時間がかかる事もあるため、利用する場合は余裕を持って登録する必要があります。

手軽に納付できる?「モバイルバンキング」

登録方式と入力方式があって、納付情報のデータ登録の有無が異なりますが、インターネットバンキング等を利用して納税します。

納付期限は申告の期日までで、納付の手数料はかかりませんが、インターネットバンキングやATM等の利用料がかかるケースがあります。

事前にご利用の金融機関がインターネットバンキングに対応しているのかどうか、またそのインターネットバンキングの申込みが別途必要かどうか、については事前に調べておく必要があります。

もしインターネットバンキングの申し込みから必要になった場合、金融機関によって利用可能になるまでの期間が異なりますので早めの準備が必要です。

利用可能時間は基本的に24時間ですが、メンテナンスなどの時間は利用できませんので、e-Taxと金融機関、両方の確認が必要です。

まとめ

今回は複数の納税方法についてご紹介しましたが、それぞれにメリット・デメリットがあることがおわかりいただけたかと思います。

納税資金の準備期間にもう少し余裕を持たせたいという方には振替納税やクレジットカード納付が便利ですし、さっさと支払って終わらせてしまいたい方には窓口納付やコンビニ納付など現金で納める方法がスッキリするかもしれません。

どの方法が自分にとって一番適しているのか、次の納税までに考えるきっかけになれば幸いです。

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