改めまして、日本FX会計株式会社、代表取締役・税理士の堀龍市と申します。
さて、ご存知の方も多いでしょうが、2012年の税制改正により、一般の個人のFXも、くりっく365と同じく一律20%の税率となり、また3年間の損失繰り越しが可能となりました。ただ、その為には損益がマイナスでも確定申告が必要になりました(ここをご存知ない方が非常に多くおられますのでご注意下さい!)。
しかも、今までは「確定申告書A」という、比較的簡単な申告書2枚で済んでいたのが、改正後は「確定申告書B」、書類も4枚、更に損失を繰り越すには計5枚の申告書への記入が必要となり、非常に複雑な内容となりました。
実際に弊社へ寄せられたご相談でも
「近くの税務署に行って聞きましたが、よく分からないとのことで、教えてもらえませんでした……」
「何人かの税理士さん、会計士さんに伺ったんですけれど、詳しくは分からないと言われました。どのように申告したら良いのでしょう……?」
というお問い合わせが、2012年末より本当にたくさん寄せられています。正直、多すぎて驚いています……。税務署や税理士、会計士が分からないなんてウソのような話ですが、実話です。
弊社は日本で唯一のFX専門の会計会社で、マスコミや有名投資家さん達からもご評価いただき、その実績と経験は日本トップクラスと自負しておりますが、もし私が一般の申告ばかりをしていて、FXの申告経験があまりなければ、恐らく同じように聞かれても即答できないかも知れません……。なので決して彼らが悪いのではなく、そういった内容なのです。
ちなみにこれは、実際に弊社へご相談に来られた方々の例を、分かりやすくまとめたものですが、きちんと確定申告が出来ていないと、こんなことになる可能性があります
AさんとBさんはFXでの成績は全く同じで、どちらも1年目の利益がマイナスのケースですが、Aさんは確定申告をし、損失を繰り越していたので、翌年以降、合計300万円の利益が出ても、相殺されて税金はかかりませんでした。
一方のBさんは、今年はマイナスだし、面倒臭いからまぁ良いかと、1年目に確定申告をしなかったので繰り越しされず、翌年以降の利益には税金がかかり、結果的にトータルで60万円の税金がかかりました。
次にCさんとDさんもFXの成績は同じで、1年目に利益が出ているケースですが、Cさんは毎年、確定申告をしていたので、税金がかかるのは1年目の100万円に対する20万円のみで済みました。
ですがDさんは、一年目に利益が出たのに「大丈夫だろう」と油断をして確定申告をせず(その時点で違法です!)、翌年もマイナス350万円でしたし、それ以降も申告をしていませんでしたが、以前より、税務署はまとめて指摘をしてくる場合が多いとお伝えしている通り、3年以上経ってから税務署から指摘をされ、FXもトータルでマイナスな上に、1年目と3年目、4年目の利益に対する20%の税金のみならず、それぞれに罰則金を加えたものを支払わされるという、とんでもない羽目になりました(ちなみに税金は自己破産しても免除にはなりません。尚、表にある罰金の税金は、重加算税等で、本税の50%と仮定しています)。
今回は分かりやすいように300万円前後の金額でご説明しましたが、もちろんもっと少ない額でも考え方は同じですし、金額は異なりますが、A〜Dまで全て、過去に弊社でご相談をお受けした、実際におられるケースです。そうなって初めて「ちゃんと申告をしておけば良かったです……。なんとかなりませんか?」と弊社へ泣きついて来られる方がおられますが、残念ながら、自業自得なのでなんともなりません(もちろん、過去に申告しなかった分の申告を、後から代行させて頂くことは可能ですので、もしおありの方は早めにご相談下さい)。
そんな悲惨なことにならないよう、弊社では設立当初から個人の方向けに「FX節税お任せパック個人タイプ」をご用意させて頂いており、そちらは、
- 面倒な計算をする必要がない
- 領収書の仕訳も不要
- 経費になるものを、わざわざ調べて計上する必要もなし
- もちろん申告書の記入も不要
- 海外取引での円換算(売買毎にレートの換算が必要)も不要
- 長年の現場で培われた、節税や税務調査対策までを見越したプロの処理
(これらの処理により、いざと言うときに助かった方々も実際におられます)
など、お客様は丸投げして頂くだけで、弊社で全てを処理させて頂きますので、一度お申込をいただいた方々からは「非常に楽で助かっています♪」と、ほとんどの方がその翌年以降も継続してご依頼下さり、弊社としても自信を持ってオススメさせて頂いているサービスですが、ただ、トータルでマイナスの方や、利益の額がさほど大きくない方にとっては、正直、迷われる部分もあることでしょう。
かと言って、無申告ほど、後で悲惨な目に遭うものはありませんので(そもそも違法行為ですので……)、日本で唯一のFX専門会計会社として、何か出来ることはないかと考えた末、この度、そんな方々のために、例え節税や税務調査対策は出来なかったとしても、とにかくご自身で確定申告をされたい方のために、申告書の書き方を詳しく解説したDVDを作成させて頂きました。
尚、平成25年分(平成26年3月17日申告期限分)からは、確定申告書自体も変更になっていますが、新しい申告書を使って、一箇所ずつ、どこになにを書いていけば良いのか、順を追って説明しております。
正直、税理士が申告書の書き方DVDを作るというのは、自分の首を絞めることにもなりかねませんので、反対意見も若干ありましたが、先程お話ししたような、無申告の末に税務調査が入ったけれども支払えず、まるで取り立て屋のように毎年「○○さ〜ん、居てるんでしょ? 贅沢品がないか調べに来ました。税金払って下さ〜い!」と、税務署から実際に来られている人達からの相談もお受けしてきて、そんな悲惨なことになる人が、もし一人でも減るのならと、今回、お分けする決心を致しました。
もちろん本来、プロの観点から述べさせて頂きますと、先程も少し申しましたが確定申告は、単に申告書に記入をして提出するだけでなく、節税や先々の税務調査を事前に見越して、専門的な対策を行っておくべきですが、とにかく今回は、時間や労力がかかってでも、税務署から基本的な間違いを指摘されないよう、後から悲惨な目に遭わないよう、自分で確定申告を済ませておきたいという方には、他に類を見ないDVDかと思います。FX専門の会計会社として、もしあなたのお役に立てましたら幸いです。
▲上記でいう前年とは、例えば2017年に、2016年12月末までの取引分を確定申告される場合、2015年のことを指します。前々年というのはこの場合、2014年のことです。