最近、テレビのCM等でもよく流れておりますが、NISA(ニーサ・少額投資非課税制度)はご存知でしょうか?
NISA口座で運用した100万円までの少額投資については税金がかからないという、一見なんとも魅力的な制度です。

10月からNISA口座の受付が始まったこともあってか、弊社でも

「NISA口座の税金について、実際はどうなんでしょう?」

といった質問をされることが多々あります。そこで今回はFXとは異なりますが、NISA口座の税金について少しご説明したいと思います。

NISAのメリットは、なんといってもその名の通り、少額投資の配当等や譲渡益が非課税になることです。投資家の皆さんは税金で頭を悩ませている方も多いかと思いますので、これは非常にありがたく感じるのではないでしょうか。

但し、この情報だけでNISAを利用するかどうかを判断するのは、実は非常に危険です!

何が危険かと申しますと、NISAは運用益が非課税になる代わりに、他の所得との損益通算(利益と損失を相殺させること)が一切不可能なのです。

これは、同じ株式や投信の利益や損失にも言えることで、例えば、NISA口座での株式の損失と、特定口座での株式の利益を相殺することはできません。

ちなみに、NISA口座内での相殺もできません(NISA口座内のA銘柄の利益とB銘柄の損失は相殺できません)。

また、通常の株式や投資信託の場合、年間を通して損失が出た場合には、3年間損失を繰り越すことが可能ですが、NISA口座では損失を繰り越すこともできません。

更に、もう一つご注意いただきたいことは、NISAの期間についてです。

NISAで利益を出しても税金がかからない期間は5年までですので、5年後には通常の口座か新たなNISA口座へ移管する必要が出てきますが、移管した際の株式の価額は当初の購入金額ではなく、移管した時点での時価になるのです。

イメージしづらいかと思いますので、具体的に金額を入れて考えてみましょう。

NISA口座で100万円の株式を取得し、5年間保有し続けていたところ、株価は値下がりし50万円になったとします。

そこで、通常の口座への移管を行った後、株価が100万円まで回復したため、株式を売却したとすると、全体としては1円も得をしていないのに、通常口座への移管時の評価額50万円が株式の取得価格となっているため、差し引き50万円の利益が出ていることになり、その50万円には税金がかかります(NISA口座へロールオーバーすることも可能ですが、その際の取得価格も50万円となります)。

いかがでしょう? 利益が出た場合には確かにメリットはありますが、損失を出してしまった場合には、良いことは何もないように感じます。

どんなプロトレーダーの方も常勝することはなかなか難しいかと思いますので、プラスになった時のことだけでなく、ちゃんとリスクも知った上で活用すべきでしょう。

皆さんもNISAの利用を検討される際には、「非課税」というところにスポットを当てるだけでなく、損益通算ができないことや損失の繰り越しができないといったデメリットもしっかり考慮した上でご検討くださいね。
(2013.10.17)

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